GB001をあらためて紹介するきっかけ
前編では、GB001が生まれるきっかけと、旧モデルから現在のモデルへ至るまでをご紹介しました。
今回あらためてGB001について書こうと思ったのは、浅草の店舗での出会いがきっかけです。
近隣のホテルに滞在していたフランス人のご家族が、RENDOの靴に興味を持って立ち寄ってくださいました。
ご家族の中でも、お父様は特に靴がお好きな方でした。商品を手に取りながら、デザインや靴づくりについて熱心に話してくださいました。
その方がGB001を手に取ったとき、私はフランスの有名メーカーにも似た雰囲気の靴があることを話しました。
すると、「そのメーカーの靴は何足も持っている。この靴がそこから着想を得ていることも分かる。それでも、この靴が良いものであることは分かる」と言ってくださいました。
価格やブランドの違いを超えて、GB001の良さを感じていただけたことが、とても嬉しく感じられました。
この出来事をきっかけに、もう一度GB001について詳しくお伝えしようと思いました。
GB001の開発背景
GB001は、前編でご紹介したお客様との会話をきっかけに生まれました。
海外の名作カジュアルシューズを参考にしながらも、単に形を再現することが目的ではありませんでした。
RENDOがドレスシューズで培ってきた設計とフィッティングを、カジュアルシューズに落とし込むことを目指しました。
お客様の希望、RENDOとして譲れない部分、製作する職人への負担。そのすべてを考えながら、RENDOらしい着地点を探しました。
こうして、ほかの靴をそのまま再現するのではないGB001が生まれました。
拝みモカと職人の技術
GB001の特徴のひとつが、モカ部分に採用した「拝みモカ」です。
モカと本体のパーツを美しく貼り合わせるためには、革の端を薄くする「漉き加工」が必要です。
一見するとシンプルな仕様ですが、きれいに仕上げるには職人の技術と専用の道具が欠かせません。
革の端を限りなく薄く漉くことで、貼り合わせ部分がシャープになり、GB001らしい端正な表情が生まれます。
モカ部分は、長く使用する中で接着部分が剥離する場合があります。その際は状態を確認し、必要に応じて修理をご相談ください。
- RENDO GB001の拝みモカ
- GB001のモカ部分と革の漉き加工
すっきり見せるアッパーデザイン
GB001は、モカのラインから踵へ向かって伸びるアッパーのラインも特徴です。
カジュアルシューズは、全体が丸くボリュームのある印象になりやすい傾向があります。
そこで、縦方向に流れるラインを入れ、すっきりと見えるフォルムを意識しました。
サンプル製作の段階では、アッパーを複数のパーツに分けることも検討しました。しかし、最終的には一枚の革が踵まで続くデザインを採用しています。
この流れるようなラインが、GB001のカジュアルさと上品さを両立させています。

- RENDO GB001のアッパーと踵へ続くライン
ドレスシューズを基準にしたフィッティング
フィッティングは、GB001を製作するうえで特に大切にした部分です。
RENDOがドレスシューズで培ってきた設計を、できる限りカジュアルシューズにも取り入れました。
初めからゆったりとした履き心地ではなく、甲と踵を包み込むようなフィット感を目指しています。
ドレスシューズの延長線上にあるカジュアルシューズとして設計したことが、GB001らしい履き心地につながっています。
「GB」という名前の由来
お客様から「なぜ数字ではなくGBなのですか」と聞かれることがあります。
GBという名前は、グレートブリテンを意味するものではありません。
開発時に参考とした靴には、ゴルフに由来する名前が付いていました。そこで、RENDOでも愛称のように親しまれる名前を考えることにしました。
サンプル製作中、通勤途中の公園で、近隣の方々がゲートボールを楽しんでいる姿を目にしました。
「ゴルフとゲートボール」という発想から、GATE BALLの頭文字を取り、GBと名付けました。
RENDOの定番モデルとして
開発当時、GB001がRENDOのベストセラーになるとは想像していませんでした。
しかし、サンプル製作を重ねる中で、良いものが形になりつつあるという手応えは感じていました。
現在では、自分自身も最もよく履く靴のひとつです。
カラー、サイズ、素材、在庫については商品ページでご確認いただけます。
