BEAMSでオーダー会ですよ。
19歳の僕に伝えてあげたい。
今となっては、靴ブランドを曲がりなりにも運営し、ありがたいことに少しずつ認知もされ始めていると自分では思っている。
ずっと靴を仕事にしたいと思っていたのですか?そんな質問されることがたまにある。自分の若いころを振り返ってみるとそんなことは全くない。多くの方が経験するように学生時代の大半をクラブ活動に費やし、高校3年生になり始めて今後どうしようか?と考えはじめた。考えてはみたものの、地元を離れ東京に住んでみたい。それ以外は何もなかった。
念願かない東京に出て大学生活を謳歌していたが、頭のどこかに何かがしたい。しかし何かが何かもわからず月日は過ぎていった。訳の分からない感情は増すばかり、少しでも時間があれば家にいるよりは良いだろうと、渋谷、下北、原宿あたりをあてもなくブラブラしていた。結局ただ徘徊するだけで得たものはと言うと特別無く、今に生かせると言えば道に詳しくなったぐらいだったが、田舎から出てきたばかりの僕にとってまだ見ぬの何かに近づいているかもと思わせるぐらいに、東京と言う街は刺激に満ちていた。そんな中にBEAMSはあった。
?渋谷の駅を降りてまずタワレコに行き試聴コーナーをチェック、そのあと近くにあるBEAMSへと言うのが定番のコースだったと思う。先日fennicaスタッフの方に確認したところ、こちらはBEと言う店だったそうで(なんとなくそんな名前だったような)お店自体はそんなに大きくはなかったが他の店舗とは少し違っていて置いてある商品、店員さんがものすごいかっこ良く足繁く通った思い出がある。
?そんな中で面白いエピソードが一つある。いつものようにお店に行き、商品を物色、その時にスタッフが着ていたフィッシャーマンズスモック(わからない人はググってほしい)に目を奪われた。その方の着こなしがものすごくかっこよく、自分も同じものを着こなしたいと、迷う事なく購入を決断した。
そして家に持ち帰り、いざ着てみるとどうだろう、鏡の中の人物はフィッシャーマンとは程遠く、いまにでも海に繰り出そうとする漁師以外なにものでもなかった。都会のイケてるお店が提案してきた着こなし"Fisherman in Tokyo"はその鏡の中には存在せず、新米漁師がそこ立っていた。
その時の僕は彼らの遊び心を理解できず、本当に漁師の服を着てるんじゃないのか?と思われるのではと言うプレッシャーに耐えきれず、数回の着用の後にフリマで売ってしまった。今となっては笑い話だが、それを着こなす余裕を当時の自分は持ち合わせていなかった。
あれから20数年、そのスモックを着てみて自分の姿が漁師に見えるかどうかは別として、純粋にかっこよかったなと思える。やっと自分が良いと思うものを判断する物差しみたいなものを少しずつではあるが持ててきたような気がする。そんな僕を大人にする過程で間違いなく影響を受けたBEAMS様でこの度オーダー会を開催して頂く事となりました。
RENDO CUSTOM ORDER FAIR
開催期間??????????? 2023年04月28日(金)〜2023年05月07日(日)
開催店舗??????????? fennica STUDIO 「ビームス ジャパン(新宿)」
TEL:03-5368-7300
※会期中4月29、30日と5月6、7日はRENDOスタッフが在店いたします。
今回はアイテムをNo.GB001とNo.11115にしぼり通常オーダーに加え
奄美大島で染めた泥染め、テーチ木染めの革をご用意しました。
詳しくはfennicaのブログをご覧ください↓
https://www.beams.co.jp/blog_label/fennica/
BEAMSのウェブサイトでもご紹介いただいております。
https://www.beams.co.jp/news/3518/
?皆様のお越しをお待ちしております。
尚、会期中RENDOの浅草の店舗も休まず営業中です。(水曜定休)
スモックでもかってみるかな...