ストレッチ(幅出し)加工

ストレッチ(幅出し)加工

RENDOは履き心地を考慮したオリジナルの靴型を使用していますが、もちろん「すべての方にピッタリです。」とは言えません。正直に申しますと、ご購入の際の、試着のみでフィッテングの判断をするのは非常に難しいです。しかし、靴型の段階から企画に携わり、アトリエ兼ショップにて販売まで行うスタンスにいるため、履いていて何か問題があれば、お客様が長く履き続けていただくために出来る限りの方法を考えます。

例えば、「少し小指が当たるな、、。」という方、または「思っていたよりも、伸びが遅くて少しタイトだな、、。」という方(履いていく過程で、徐々に自然と馴染ませるのが一番の理想ですが。)そういったお客様には、現状の解決法として「幅出し(ストレッチ)加工」を承っております。

特に、RENDOは既製靴では稀な「サイドライニング」という薄く漉いた牛革が、靴の側面部分の表革と裏革の間に補強されています。その補強材によって側面の支えられているような心地よさ、また靴の型崩れがしにくいという利点がありますが、圧迫感がある、革の馴染みが遅いという面もあります。

実際にショップにて、幅出し加工をするメリットは、生産時に使う靴型を使う点です。写真のようにRENDO専用の靴型に革を貼って、加工するので靴にダメージを与えずにピンポイントに伸ばすことができます。簡単な流れとしましては、以下のようになります。

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①靴の中を濡れフキンで湿らす。

②少し乾燥させる。また、伸ばしたい部分に革を貼った靴型に、後で抜きやすいよう粉末(ベビーパウダー)を塗布しておく。

③靴型を靴に入れ、伸ばす周辺の革をハンマーで優しく叩き、形状をならす。

④約4〜5日そのままにしておき、靴型を抜く。

⑤しっかり乾かし、仕上げ直し。

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しっかり靴を乾燥させる時間等を考慮して、納期は約2週間〜になります。今現在、私達もこの加工につきまして、研究段階なので加工料金は無料で承っております。注意点としましては、RENDO商品のみの受付となり、加工後に「ゆるく」なってしまうのは問題なので、少しタイト感が残る程度に留めています。また、幅出し加工により絶対に問題が改善されるとは限りませんので、ご理解頂けますようお願い致します。

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